Dr.エクアドルのJ-POP大好き目次へもどる。


no.102 韓流ブームなるものに俺も乗ってみるNIDA (05.9.7

 さて、本公演「君のオリモノはレモンの匂い」では、テグム(韓国楽器)を弾く少年が出自のハンデのために成り上がることが出来なくて、息子に夢を託して日本にわたり、木こりになるが結局報われずに死ぬ というエピソードなんぞをいれてみたが、そこまで理解してくれたかな。韓国は日本以上に出自の身分にこだわりがあり、みんな両班(ヤンバン=貴族)につながる家系図をもっているらしい。持ってないのは白丁(ペッチョン、ペクチョン)と呼ばれる日本で言うエタ、非人に相当する賤民階級 だけらしくて、だから、韓国人に「あなたの家には系図がありますか?」と訊くのは「あなたは白丁ですか?」と訊くようなもので、ものすごく失礼なことらしい。しかし、庶民が全員貴族の血を引くはずもなく、家系図の多くは根拠のない創作らしい。
 
そんな超見栄っ張りな国民性についてインターネットのあちこちで語られまくっているが、だいたいそういう言及をするサイトは天皇崇拝者、日の丸、君が代を心から愛し、つくる会の教科書を支持する人たちが集まっている場であることが多く、即座には信用できない部分がある。
 だから右翼が韓国を憎むあまりでっち上げたウソ情報も多いと思われるが、ゴキブリコンビナートが11月に韓国に行くに当たって

「劇団を紹介するのにGGフェスで賞を受けたこととか掲載していいですか?向こうは賞とったとかそういうのを非常に重視するので」


とか事務局から言ってこられると、あながち全く根拠のない話ばかりでもないと感じられてくる。では、隣の国の方々は多くの嫌韓サイトに描かれているように文明人の良識を逸脱し、その傍若無人な振る舞いから世界中で嫌われまくる「ヒトモドキ」のだろうか?

 たとえばこんなサイト に書かれていることは本当なのだろうか?書いている人たちは天皇を愛し、つくる会の教科書を信じている人たちだろうけど、そのヒトモドキぶりはリアルで、生々しく、そして面 白すぎる。面白すぎてくまなく読んでしまった。そして信じたくなった。俺は、南京虐殺も信じ、慰安婦の強制連行も信じ、韓国人のヒトモドキぶりも信じたくなる左右どっちつかずな人間だ。なんでも悲惨な方、人間の悪い面 が出ている方を信じてしまうようだ。
 
そんな俺だが、11月には韓国に行くことになっている。ゴキブリコンビナートが日韓アートフェスとかいうイベントに呼ばれたのだ。現地でトラブルに巻き込まれると、どっちに非があろうと韓国警察が日本人の味方をすることは絶対的にないらしい。やばい。帰ってこれなかったらどうしよう!でも、Dr.エクアドルは韓国人の「ヒトモドキぶり」は信じるけど、トリポッカ、ポシンタン、ケジャンなど、韓国料理大好きなので、街には繰り出すと思います。大丈夫なんでしょうか?
 韓国に行くとなった以上アンチ一辺倒な韓国人観を多少は改善しなくてはならない。例えそれが楽しくとも。そういうわけで今回は韓国文化に目を向けてみよう(料理以外の)がテーマ。そう、反韓ブームはあくまでアンダーグラウンドな動きで、世間的には韓流ブームなのだ。俺もこの韓流ブームとやらに乗ってみるのだ。乗ってみるニダ。


 といってもヨン様とか○○様とか○○様とか何種類、様がいるのかよく分からないが俺の母親位 の世代をターゲットにしたどうかっこいいのかさっぱり分からないイケメン軍団に今更興味の持ちようはない。つうかイケメンなど1人もいない様にすら思えるけど。どういう基準、美意識なのか?お笑い芸人レベルのルックスが「様」とかつけられて王子様あつかいされてさっぱりわからん。まあどっちでもいいや。俺、男だし。まあ女優もジウ姫だとか「様」に対抗してとってつけたように姫とかつけられているが、すげーついで感。何が「姫」だよ。
 では、どこからアプローチすればいいのか?どんな音楽が?映画が?
 音楽というと、サムルノリなんかがワールドミュージックとして定評を得ているらしいが、これ、ワールドミュージックとしてはニセモノらしい。一度完全に衰滅した伝統楽器を過去の使用法は完全に無視して復活させ、新たな音楽形式を作り出したのが、「サムルノリ」というバンド(バンド名)で、その音楽性には「伝統」や「民俗」の痕跡は一片もなく、エスニックとして受け継がれたものに近代的要素やポップスを導入した他のワールドミュージックとは何の関係もないシロモノらしいよ。

 あ、まずい。またアンチに傾きそうだ。修正しなければ。映画はどうだろうか・・・
 ところで、今年の春頃にある機会があって観た映画は最悪だった。2人の10代の女の子が主役なんだけど。なんか韓国版アメリっつうか、ソナチネ(たけしのじゃなくてフランスのやつ。少女二人がさしたる理由もなく自殺するやつ)つうか
思春期の女の子って何となく不思議ちゃん
みたいなテーマの映画で、つまり一番嫌いなタイプ。
 二人の仲のいい少女がいて、1人はさしたる理由もなく援交している。もう1人はエンコーの手引きという形で協力しているが、本当はエンコーに反対である。ところがエンコーしている方が死ぬ と何故かもう1人が反対していたはずなのにそのエンコーを引き継ぐ・・・という感じで了解不能の謎の行動目白押しなのだ。感情移入の余地などハナっからない。
 女子高生の制服が今時の日本の制服に酷似してたり、しかもタータンチェックのリセ風なヤツで本当に今時の日本のに似てたり、プリクラがあったり、街の風景がどうみても彼らが大嫌いな日本の猿まねアイテムで埋め尽くされていてで何となく不愉快な映画である。
 ただ、「ねえ、豚足たべよー」って女の子二人で豚足にかぶりつくシーンがあり、どうやら韓国では女子中高生がクレープ感覚で豚足をしゃぶるようだ。そのシーンだけは何となくほほえましい。
 しかし、不思議ちゃんなんて高度に文明的なキャラ設定が可能だということは、ヒトモドキ説は誇張もしくは悪意によるでっちあげなのではないだろうか?
 ところでこの映画、タイトルとか忘れた。有名なの?

 とにかくそんなわけで映画もドラマも音楽も私ことDr.エクアドルが楽しめるようなものは一つもないのではないだろうかと思い始めた。ろくに探しもせずに。たまたま出会ったいくつかのものだけで。いや、それはいけないね。ちゃんと探してみよう。何かあるはずだ。心躍らせる韓国文化(料理以外)が。
 そうしたらあったのである。素敵な映画が。タイトルは「恐怖の外人球団」。探してみるもんだね。これは素晴らしいよなかなか。
 オープニングの曲が流れるところからもうわくわくする。「始めからなんとか」よりもずっと素晴らしい。Kポップはこうでなきゃ。あ、これ80年代の作品なんだね。
 内容は破綻した低予算版アストロ球団って感じ。「破綻した」って「アストロ球団」自体既に破綻している気がするけどね。実際マンガ原作らしい。向こうのね。破綻して「Mr.フルスイング」(現ジャンプ連載中のしょうもないギャグ野球マンガ。小五〜中1向け)が混入されちまったみたいな状態。女に振られ、身体も使い物にならなくなってしまった野球選手の主人公が、よりをもどした女と一緒に商売をしようと準備した屋台を壊されたので、また野球に復活する。しかし、誘われて入ったチームは身障者、ストーカー、被差別 人種など社会不適応者ばかりを集めて復讐のために結成されたもの。無人島で無謀な特訓の末超人的なファインプレーを次々に繰り出す 恐怖のチームとして君臨する。だが、主人公は結局野球よりも女を選び(振られたのに)、打球にわざと顔からぶつかり、失明して身障者度アップ、女はショックで気が狂い、精神病院で二人は感動の再会を果 たすというすごいストーリー。 もちろん感情移入の余地など全くない。
 もともとのタイトルは「イ・ジャンホの外人球団」といういうらしい。イ・ジャンホとかいう監督が自分が本当に撮りたい映画(芸術映画?)を撮る金を稼ぐため、商業的成功を狙ってわざと売れ腺な内容にしたものがこの映画らしい。商業的な成功を狙った結果 がこれなのか?そしてこの映画で稼げたのか? やはり侮れない。侮れないぜ韓国人。

 俄然韓国に行くのが楽しみになってきた。いいねえ。韓流ブーム。


Dr.エクアドルのJ-POP大好き目次へもどる。