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I can't live without my radio  (2001.12.23)

 みんな、東京FMは聴いてるかい?Jポッパーなら当然東京FMだね。J−WAVEじゃな いね。東京FMを聴いているみんななら当然この曲は既に死ぬほど聴いているはずだ。 zeebraとRIZEのスーパーコラボレーション企画、「アイキャントリブウィズアウトマ イレイディオ」。最高だね。もしかしたら今年のマイベストかも。ラジオのための企 画で、CD化されないのが本当に残念だ。
 ホテルニュージャパンの横井英樹社長の孫とチャーの息子と下北沢のジャニスとか呼ばれていたらしい金子マリの息子という恐らく何不自由ない幼少期を過ごしたサラブレッドたちが一同に会して全国の実業高校中退者皆様に向けてすさまじくトンデモ な歌(?)を生み出した!みんな是非聴いて欲しい。全編わくわくして聴けるナイス なフレーズだらけの曲だ。

「リーサルウェポンな言葉で刺す RADIOにのっけ作品かます」
 リーサルウェポン な言葉?すげえぜ。作品かます?すげえぜ。
「全然中身ねえ馬鹿みてえな曲はかかんなくてあたりめえ」
 東京FMはそんなにすご いところなのか?本気?ダパンプとかもかかるけど、いいのか?
「たまにはペンを走らし たまにはライムはきだし」
 ここが最大のサビ。曲のクラ イマックス。クライマックスなのに「ペンを走らし〜」とは!ハガキを書いてるのか? 浪人生とかが?まさかそういう解釈はないだろうと思う(多分リリックを作っている) が、それにしてもなんかすごく地味で暗い光景しか思い浮かばないぜ。
「でかいウーハー鳴らし街走らせもしくはFMウォークマンかラジカセ」
 「もしく は」の後の落差がすごいな。まさにオチってやつ?
「まさにこれしらねえやつはマジだせえ」
 これってこの曲自体のこと?ならまだわ かる。まさか東京FMのことを言ってるのではないだろうな。

 なんか言葉で抜き出すとすごさがあまり伝わらないなあ。とにかくこれらのビック リするようなラジオなるモノへの賛辞の嵐。「ラジオ、ラジオ」と、やたら連呼。ラ ジオを聴いてる光景にまつわるやたら地味臭いイメージとラッパー特有の誇大妄想的 な大言壮語とがなんともいえない微妙なバランスで、それがノイジーにかき鳴らすギ ターサウンドと重低音効きまくった強力なリズムに乗って迫ってくる。異様な名曲だ。 言っておくがこれはほめているんだよ。
 あと、どう考えてもライズ側もジブラ側も実はそんなにラジオも東京FMも愛してな いだろ?思い入れないだろ?割り切った上でそこまで言ってしまうんだね。Jなるラッ パーはやたら「革命」とか「世界を変える」とか言ってるけど、実はもともとそんな に思想もポリシーもないという事実が浮き彫りになる。「革命」とかの語感が大事な んだね。内容や理屈ではなく語感だけが大事なんだね。そして、韻。真面目に社会や 政治のことを考えている人なら怒りに身を震わせる所だろうけど、私の立場はこうだ。
「面白いからもっとやれ。」
 カッコつけすぎて、ノリに身をまかせすぎて、脳内麻薬が出まくって理性を失った 言葉の群が吐き出される。一種の躁状態。もしくは法悦状態。壮大な空回り感に一瞬 引いてしまうが、いいのではないでしょうか。
 と、言うわけでほめまくっているのだけど、どうも私の言い方って当事者(ラップ ファン)にはそういう風に聞こえないらしくて、大変なものに出会ってしまった。詳 細は次回。


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