no.104 インチキ芸能人の条件 (05.10.15)
ゆうこりんがTVに写らない実生活で別 のキャラだったら、世界に絶望しちゃう!
やはりゆうこりんには普段でもあのままでいて欲しい。ついでに釈ちゃんも。ウド鈴木もジミー大西も朋ちゃんも和田アキ子も中尾ミエも普段からあのままであってほしいよなあ。ブラウン管に映し出される面
白キャラ達よ!天然、バカ、大ボケ、暴れん坊たちよ、本物であれ!坂本龍一が実際接したら、気さくで庶民的なキャラだったらやっぱり絶望しちゃう!
なんて言ってはみたものの、TVなんて所詮ウソで塗り固めた世界。ゆうこりんも初期は違うキャラだったらしい。今に至るまで、キャラの修正があったようだ。がっかりだ。有名な話では山瀬まみは、バラドルとしての地位
を確立する前、すなわち正統派アイドルで売り出そうとしていた頃、普通のしゃべり方だったらしい。正統派アイドルとしてぱっとせず、バラドルブームに乗っかろうとしてああいうトロいしゃべり方に切り替えたしたようだ。がっかりだ!ついでに釈ちゃんはそれなりに学力が高くて、バカじゃないらしい。でもペーパーテストの偏差値高くても低くてもそれに関係なくああいう痴呆キャラはいると思われるので、それはがっかりしない。それはともかく、視聴者の願望とはうらはらにTVは虚像をたれながしているのだ。
そうか!TV画面 に写っているものは真実ばかりじゃないんだ。悲しいな。
でもいいんだ!TVに写 っているキャラにそれなりの説得力があるなら!適度に本物っぽければ!実像がどうであれ、俺は自ら進んで騙されよう。余計な疑いなどあえて抱かず、その説得力にあえて身をまかせよう。それがTVを楽しむということだ。
山瀬まみの正統派アイドル時代なんて誰も知らない。じゃあどうでもいいじゃないか。素顔の和田アキ子や素顔のダンプ松本に接する機会など視聴者にはない。じゃあ知ったことないじゃないか。ゆうこりんはああいうキャラでいいじゃないか。
だが!そうも言ってられない事情がある!
あるキャラで名が売れ、それなりの地位を確立したあとにその路線の行き詰まりやら、人気の低迷やらでキャラを変更する。すなわちイメチェン。これをやられると、ダメだ。何を信じていいのか分からなくなり、キャラの説得力に身をまかせられなくなり、絶望に陥る。イメチェンこそTV鑑賞の敵だ。TV大好きっ子に絶望をもたらすもの、それはイメチェン。
Dr.エクアドルの切なる願い。タレントさん達よ!始めに作ったキャラを全うしてくれ。貫徹してくれ。騙すなら、素敵に騙して(beyond)
山瀬まみやゆうこりんのイメチェンはまだいい。売れる前の初期など誰も知らないから。だが、中山美穂はどうだろうか?自分のことを「俺」と言い、純情な幼なじみを欲望のままに誘惑するワイルドなキャラで登場。それをなんだ、お前。いつの間にかお高くとまったキャラに変更しやがって。中山美穂と工藤静香を同列に語ると怒る奴がいる(いた)。工藤静香はヤンキー路線だが、中山美穂は違うというのだ。違うわねえよ。後からとってつけたように見繕っても、最初に強力に放ったヤンキーの匂いは消せねえよ。そんな感じで俺にとってはいくら違う雰囲気で責めても「毎度お騒がせします」の中山美穂こそが真実であり、イメチェン後のお上品路線はインチキと見なさざるを得ない。ウソで塗り固めたTVの世界。タレントのキャラなど全て捏造かも知れない。だが、一つのキャラを芸能生命をかけて生き抜いて欲しい。それが出来ない奴はインチキタレントだ。
インチキ臭さの源泉。それはイメチェン。実像なんて関係ない。
そんなわけでDr.エクアドルはイメチェンするタレントが一番嫌いなのです。素敵に騙されたいから。ところでドラマの「電車男」なかなか面 白かったよ。で、このドラマで初めて伊藤美咲をちゃんと観たんだけど。伊藤美咲ってちょっと中山美穂に似てるよな。でも、エルメスさんよろしくちゃんと上品さを演出できてて、伊藤美咲は中山美穂がやろうとして失敗したものを体現した人物と、俺の中では認定された。
で、イメチェン故にインチキ臭さがつきまとうタレントとは誰か?誰もが真っ先に思い浮かぶのが長渕剛だ。最初の大ヒット「順子」の時はサビになると声がオカマのように裏返る軟弱フォークの旗手で、同時期に流行った堀江淳とともに2大なよなよシンガー、2大女の腐ったシンガーとして並び称されていた。だが、そのままでは当時流行の一発屋として埋もれるとの危機感を抱いたのだろうか?チンピラキャラにイメチェン、見事第一線に返り咲いた。その見極めは正しいと言える。結局一発屋にならずにすんだから。でも、インチキ臭いよな。まあ彼の場合はイメチェン後のインパクトがあまりに強く、楽しめるので、イメチェン前の方が嘘だと思わせてしまう部分もある。
あと、美川憲一は、「さそり座の女」の頃はあんなオカマキャラじゃなかった、オカマキャラだったのはむしろ三善英史、美川はそのキャラを盗んだとの情報もあるが、あまりに昔の話なのでわかんねえ。
で、ここまでの話はだれもがイメチェンという言葉で思い浮かべられる強度なイメチェン。だが、ソフトなイメチェンでさりげなくやってインチキ臭さを軽減する手も使われる。アデランスのサンク増毛法みたいなもの。これはこれで巧妙で俺は気になる。
例を挙げるならば、真田広之。あからさまにJACのイメージを払拭しようとしているよな。気弱な役とか線の細い役とかやったりして。アクションをやめ、マッチョなイメージを排して、それなりに成功を収めているようだけど、インチキ臭い。っていうか、マッチョキャラはあくまでB級。マッチョとかじゃない役者の方が偉いみたいなステイタス意識、B級じゃない方にのし上がろうという上昇志向が見え隠れしてるような気がして気分悪い。こんな話を知り合いにしたら、「(年齢のせいで)身体がきかなくなるからしょうがないんだよ」と、コメントされた。でもソニー千葉みたいな素敵な年齢の重ね方もあるではないか。
この逆をいくのが阿部寛。もともとはメンズノンノモデル。「いいとも」あたりのバラエティで知名度をアップさせ、それを踏み台にしていつの間にか本格派の役者として定着している。清潔感の塊のようなイケメンの初期イメージに対抗するように無精ヒゲはやしたワイルドキャラで時には攻めたり、オトボケキャラを演じたりするけどこれもインチキ臭いことこの上ない。小綺麗なハンサム顔に生まれついただけで男の大多数が歯ぎしりしてうらやましがるような幸せを手にしたといえるのに、ボケキャラとかやってあえてその幸せに逆らうかのような活動が目につく。みんな自分の備わってないものが欲しくなるのかね。一生メンズノンノ男でいいじゃん。
あれ?これって嫉妬?そうかも。っていうか、マッチョ・ヒーローでもイケメン・モデルでも十分モテるし、金も稼げて幸せなはずなのになんでそれにプラスアルファを求めるかね。B級だからダメとかステイタス感が足りないとかで。あらゆることでトップに君臨したいのかね。欲望って限りがないのね。
嫉妬と言うより人間って得意分野一つあればそれで幸せだと信じていたいんだ。あれもこれもって奴は見たくない。そういう人生観だから得意分野を捨てて総合点を狙う奴を見ると気分が悪くなる。