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46)2000年ベスト10(01.2.12)

さて、今度はベストだ。

1位 「Deep Impact」 Dragon Ash feat. RAPPAGARIYA
 「朝から瓦版に目を通す山田マン・・・」韻を踏むためにわざわざ「新聞」ではなく「瓦版」だって。下らないね。朝から目を通 すけど山田マンはヤンキーなので漢字は全部とばして読むのでしょうね。新聞を読んでも常用漢字の半分しか読めないラッパー達の政治への言及は概して寒い。三権分立も知らないで何が「冷え切ったピザ」(zeebra)だ。でも、音はノイジーで豪快でいいですね。ミートビートみたい。

2位 「time after time」 EARTH
 SPEEDの「STERDY」を彷彿とさせる名曲。でも、彼女たちはスピードほどは売れないだろう。二番煎じだから。EARTHはテレビでもっと見たいが、売れてないのでなかなか出会えない。

3位 「恋愛レヴォリューション21」 モーニング娘。
 サザンとフクヤマ君が売れまくり、ニューミュージックの復活が目立った2000年のJポップ。「ラブマシーン」以降のモー娘。及びモー娘。関係の活躍こそがなかったら今年のJポップ界はさらに寂しい地味なものとなっただろう。振り返るとモー娘。の活躍が救いだった。地味なおセンチミュージックなんて要らないんだ。意味なくて派手な馬鹿騒ぎがいいんだ。「恋のダンスサイト」の矢口のセクシービームにKOさせられたが、この曲もいい。「ミニモニじゃんけんぴょん」も最高。

4位 「private War」 DREAM
 今流行っている「MY WILL」ではユーロをもうやめている。大分普通に聴けるようになった。この曲の頃の方が面 白かった。この曲の振り付けを私は「縦ヤングマン」と勝手に呼んでいる。

5位 「HOW YOU LIKE ME NOW?」 m・flo
 気持ち悪い帰国子女三人組。ボーカルはブス。ドレッドはノリが変。このマキシの3曲目のライブ録音のやつは是非きいて欲しい。この人達頭おかしいよ。変すぎ。カッコつけているのと無造作な部分が異様なバランスで混じり合っていて、結果 的に凄くダサイ。でも、よく聴いた。

6位 「虚無の中での遊戯」 MALICE MIZER
 ある筋からビデオを入手。ボーカルなし。演奏シーンなし。RPGゲームのBGMなどにありがちな分かりやすいインストがひたすら流れる中、ただ、ひたすら突っ立っている女装三人組。踊りもしない。何の予備知識もなく観たら全く謎の不条理ビデオ。マリス・ミゼルには最近ボーカルが加入したらしい。ビジュアル系でボーカルなしはやはりきついよ。

7位 「オアシス」 BIRD
 バードはヤンキー女大集合の女R&B界の中で何故かヤンキー臭くない。それがいいことだとはちっとも思わないけど。では、頭良さそうかと言えばそうでもない。自分のことを「バードは・・・」というバード。やはり朋ちゃんクラスだ。先日発売されたアルバムには谷川俊太郎の詩の朗読とか入っていて、ちっとも買う気がしない。インテリっぽいものへの憧れが結構あるようだ。関係ないけどDOUBLEのタカコちゃんは(っていっても片割れがクモ膜下出血で死んだので、もうタカコしかいないんだけど)和歌が好きらしい。自分のラジオ番組に和歌のコーナーを持つ。

8位 「ナンダカンダ」 藤井隆
 Jポップファンを標榜する前は小室ファミリー大嫌いだった。ニューミュージック流れがテクノとか言ってダサイ曲作りやがって、どいつもこいつも似たような耳障りな甲高い声で区別 のつかない曲ばかり作りやがって・・・だが、今は消えゆく小室ファミリーが悲しい。小室の時代が終わってしまうのが悲しい。朝倉大介はポスト小室のポジションを得ることなくダメアーティストのまま忘れられていくだろう。この曲は個人的に朝倉大介のベストになるだろう。お笑い芸人のCDデビューは寒いものが多い(ネプチューン、ロンブー)が、これが一番許せる。

9位 「bright daylight」 HIRO
 島袋ちゃんも来年はいないかも知れないね。曲はそれほど好きではないが、ビデオクリップが面 白いので。  

10位 「NEVER GONNA STOP IT」 MAX
 マックスもいよいよ終わりだね。来年の今頃は誰もマックスのことなんか忘れているだろう。芸能界とは何かそして、Jポップとは何かを考える上でマックスは何かの象徴として非常に重要な存在だった。いなくなるのは寂しいよ。確かに飽きてはいるけど。そういう気持ちを込めて10位 に入れておく。

 本当はフォルダー5、モー娘。ではなく、ミニモニを入れたかったのだけど、そこまでお子様グループを入れるとロリコンだと思われるのでやめた。別 に思われてもいいけど。00年のニューミュージック攻勢に一番強く抵抗したのは浜崎あゆみだろう。だが、浜崎あゆみを支持する層への距離感がまだつかめないので、ベストには入れられなかった。あゆの編曲を担当しているHALは、あゆそっくりの別 なボーカルを立てて独立デビューを果たした。つんくファミリーではゴマキの弟がお囃子担当を勤める(どう考えてもお囃子担当)EEJUMP、それから、小室が登場してきたときのイヤな感じをまき散らすMOVEあたりは、実にいい感じでダサイので今年はこの辺に期待したい。そう書いている今、ユーミンが5位 あたりに浮上していたりする。全くけしからんことだ。がんばれ、Jポップ。


2001年Jポップ事件予想(01.2.12)

 昨年は、ポルノグラフィティの大ブレイクを当てた私だが、あれはあくまで受けネライ半分で、読者の方々の「そんなんあるわけねえだろ、売れたらそれこそギャグだろ!」みたいなつっこみを予定して書いたものだ。そしたら、本当に売れてしまった。Jポップ界って恐ろしいところだね。今年もJポップ界でどんなしょうもないが起こるかを全く当てるつもりもなく予想を立ててみることにしよう。

1.GIZAから第5、第6のパクリアーティスト出現。
 宇多田ヒカル(倉木)、あゆ(愛内)、椎名林檎(吉田知加)、ドリカム(ソウル・クルセイダーズ)と、次々にニセモノをJポップ界に送り出して話題のBEING内パクリ専門レーベルGIZA。次なるエモノは誰だろう。

   1.ブリグリみたいな和製ブリティッシュ
   2.平井堅みたいな男性ブラコン
   3.Kiroro、花※花に次ぐ癒し系デュオ
 3の癒しほのぼの系みたいなのはそもそもがBEINGのカラーを裏切る物ではないので、誰も怒らないし、面 白くないね。1か2をプッシュ。  

2.ビジュアル系の鉱脈掘り尽くされる。
 バクチクがその逆立てた髪を下ろしたとき、「ああ、この手のナルシスト系の時代も終わるんだな」と思った。しかし、ビジュアル系ブームはまさにそれから始まったのだ。それから、エックスが現れ、ルナシーが現れ、黒夢が現れ、我々に嫌悪と笑いを提供して、そしてそれらのバンドも解散していった。それからさらにラルクやらシャムシェイドやらいくつかの気持ち悪いバンドが現れたが、ラルクも一時の盛り上がりはないし、清春のsadsも今年はそれほど活躍はしないだろう。GLAYをビジュアル系と考えるとして、まあ、彼らのピークも過ぎたようだ。今流行っているビジュアル系って何?ソフィア?ショボイよね。歌もルックスも。中途半端なコンセプト。マリス・ミゼルみたいな面 白い人たちはもう出ないね。80年代後半のトランスレーベルあたりから連綿と続いてきた「化粧した男達」の伝統もそろそろ終わりだ。今年はもちろん新しいグループの登場などない。それはそれで少しさみしいね。

3.新たな2世タレント今年も大活躍。
 「♪いつも同じメンバーと再会!」のライズのボーカルが2世なのは有名な話だが、ドラムも金子マリとかいう人の2世なんだって。金子マリって誰?調べてみると、金子マリは下北のジャニス・ジョプリンとか呼ばれていた人で、チャー(竹中尚人)と同じバンドだったこともあるらしい。バンドの2世がそのままバンドを組むすごい例!あと、トライセラトプスのボーカルも2世。まさにJポップは2世の嵐。芸能人って世襲が基本なんだね。歌舞伎みたい。そういうわけで、今年も誰かの息子やら娘やらの新たな登場があると思われる。誰の息子か娘が出てくるか予想は一応立ててみたが、ここでちょうどよく演劇ぶっくから原稿の依頼があったのでこの予想の結果 はそっちに書きます。3月発売の号なので暇な人は立ち読みでもしてね。もちろん買ってもバチはあたんないよ。

4.今年こそELT解散
 去年の予想でも解散を予想したが、そしたらその直後売れたので、解散は今年に持ち越された。そして、今でも売れている。でも、今年こそ解散だ!ELTがある女性の典型を代表している時代は終わった。

5.つんくの捨て仕事増える
 つんくファミリーの躍進はとりあえず今年も続くだろう。EEjumpは、センスのなさ加減もいい感じで、ミニモニのデビュー曲も素敵だ。しかし、その裏で話題にはなったもののそのまま消えてったグループが2000年にもいくつかあった。女子プロレスラーをあつめたキッスの世界、そして、ワンギャル・・・この辺はむしろ買っておくと10年後に自慢できそうだ。今すぐに部屋に飾っておきたい。そして、今年は企画性だけ話題になってたいして売れずに忘れ去られていくナイスなプロジェクトが増えることだろう。そして、捨て仕事が増えていくことがつんく全盛期に次第にかげりを落としていくことだろう。

6.ゴスペラーズはもう少し売れる。
 個人的には全く興味のないゴスペラーズだが、もう少しチャート上の成功がある気がする。そんな雰囲気を感じる。

7.キロロ、花※花に次ぐ新たな癒し系デュオ出現。
 99年の紅白はキロロが出て、00年は花※花の出現でキロロの影が薄くなった。この分かりやすい展開の延長で今年も似たようなのが現れ、花※花の影を薄くするだろう。候補としては、0930(オクサマ)、若い女性のほのぼの系二人組みで、やはり味わい深い容貌をしておられるらしい。個人的には、99年の金八先生の生徒役だった女(肥満ちゃん。ウチの劇団のボボジョに似ている)がギターを弾き語りするすずを応援したい。だが、全くまだ現れていない人たちが現れるかも。

8.ニューミュージック系、今年も大活躍。
 去年、「Jポップ大好き」な私をさんざんげんなりさせたのが、何十年前から活躍し続けるニューミュージック勢の盛り上がりだ。サザンの大ヒットを筆頭に、チューブ、アルフィー、浜田省吾、山下達郎、ミスチル、ドリカム、竹内まりや・・・年末年始にもユーミンがチャートの上位 に食い込んだ。時代が疲れているのかねえ。今年もこの傾向は進むだろう。そこで、今年、復活しそうなイヤな人たちを予想してみる。  チャゲ&飛鳥 小田和正(実は2000年に少し売れた) 岡村孝子 石井竜也ソロ  ああ、書いてるだけでイヤな気分になってきた・・・  

9.「パパパパパフィー」最終回
 もう、Jポップ界に存在してないも同然なのに、番組内では相変わらずのんきにふざけ続けるパフィー。それだけで痛々しくも悲しいが、それぞれの私生活はそれなりに充実している筈だからいまさら歌に執着などないのだろう。TVブロスの連載がまず終わり、番組も終わり、CMも終わり、来年の今頃は誰もパフィーのことなど忘れていることだろう。しかし、彼女たちがある種の女性達のある時代の気分なりファッションなりを代表していた時代は確かにあった。それを成し遂げただけでも立派なことだ。早く楽になって普通 の女性の幸せをつかんで欲しいものだね。

10.B’Zの連続一位更新記録止まる。  
 出すシングルが必ず一位をゲットしてきたB’Z。しかし、いくら何でももう限界だろう。しかし、90年代を代表するアーティストがB’Zだったなんて・・・

 さて、今年はいくつ当たるでしょうか。  


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