Dr.エクアドルのJ-POP大好き目次へもどる。


no.85 2003年ワースト10 (03.12.29

 さあ、いよいよ年末なので恒例のJポップのベスト、ワーストをやろうと思う。

なにが「恒例」だ。去年も一昨年もやってねえだろ。

 そんなツッコミの声も聞こえてきそうだが。気にすまい。いいんだよ。気まぐれで。っていうか、前の更新がなんと8月。もはやこのページ誰もチェックしてないのでは?ってことはもはやここに書くといういうのは独り言行為?統合失調症?いえいえ、そんなことありません。

いろいろと忙しかったんだよ。イベントとかドラマ見たりとか。

 まあ、確かにイベントは何かしら月に一回ぐらいのペースで行われたので、それも更新が滞った理由にはなるかな。でもあまり関係ない。ドラマ対談も別 に負担ではない。更新してなかったのは単に気まぐれだね。っていうか本当の理由は

文章書くのが元々そんなに好きじゃない。労務者なので。

じゃあ、こんな連載やめろって言われそうだが、いつやめても別にいいんだけど、書きたい気分が来たら書く。そんなもんだ。

と、いうわけでワースト10とそのコメント

1位 この世に一つだけの花 SMAP      

 あれ?これって今年一番売れた曲?レコード大賞もとるんだろうね。多少のメッセージは気にならないが、これはいただけない。ウソで塗り固めた慰めソング。誰も本気で共感などしないし、SMAPも別 に本気で訴えているわけじゃない。マッキーは本気かも知れないが・・・(ラリってるので)。大事マンブラザーズやKANとかの時代に戻すのはやめて欲しい。SMAPが流行るのも別 にいちいち目くじらをたてようって気にならないが、今年のJポップを代表する曲がSMAPってのはどうなんだ。

2位 Love addict 中島美嘉      

 甘ったるいスローバラードのラブソングばかり歌ってきた中島美嘉。浅ヤンをドラマ仕立てにした番組企画から出てきた企画物歌手。ブスだけど女優もこなし、誰が嬉しいのか不明。ある程度の量 音楽を聴く人はダサいので無視。ダサいの好きな私も別に面白くもないので無視。しかし、この曲はモードにも色気を見せようって気があるのか、ちょっとエゴラッピンよりのジャズ。オシャレキッズたちの神経を相当逆撫でしたのではないかな。さらにその後の曲が田島貴男の「接吻」。中島美嘉はどこへ向かおうとしてるのか?(と、思ったら元に戻った

3位 勝手にシンドバッド サザンオールスターズ      

 今年になっても衰えないサザン人気。こうした曲が流行ったりするたびに思うのは若者文化なるものはもはや消滅したのではないか?ということ。なんでも新しい物がいいとは思わないけど。若者には常に昔とは違う物を提出し続けて欲しい。リアルタイムでの動きがなくなった文化は終わった文化だ。そういう価値観すらがもはや昔風なのか?でも、言いたい。若者よ。サザンなんか聴くな!
 前にサザンについて書いたとき、勝手に学会呼ばわりしてしまったが、学会はやめたギタリストだけらしい。憶測でした。お詫び申し上げます。でも、どうみても無神論者って感じしないよな。

4位 贈る言葉 FLOW    

 メインボーカルよりも横で「オーオー」言ってるハゲが気持ち悪い。今、小劇場界の大御所にチューリップの歌をパンクバージョンにしたヤツがいたが、ニューミュージックのパンクアレンジは全て不愉快。

5位 虹 福山雅治    

 Jポップ愛好者としてアイドルという存在を否定するわけにはいかないので、しかも、自分が男だからといって女性アイドルはいてもいいが男性アイドルは存在価値なしっていうわけにもいかないので、別 にいいと思うよ、ハンサムっていうのが理由だけで曲が売れる男がいても。それにしても、カッコイイ男の顔にも時代の流れを感じさせる何かがないとつまらない。中村雅俊がモテまくった時代とは違う何かを感じさせて欲しい。でも、福山君は全くそういうものを感じさせないトラディッショナル・ハンサムで、支持する女性達もさぞかし保守的な価値観の持ち主なんだろう。曲もそう。中村雅俊の時代と何も変わらない。顔とのバランスを考えて戦略として曲のセンスをわざと古くさくしてるんだと思う。歌番組とかで耳にすると彼の曲だけ懐メロ聴かされているみたいで妙に浮き立つ。

6位 佐賀〜SAGA〜 はなわ    

 Jポップ愛好者として、「コミックソングだからダメ」とか「お笑い芸人が歌っているからダメ」とか、そんな野暮なこというつもりはない。問題はむしろギャグの切れ味の甘さ。そのツッコミの甘さだ。見渡す限りの田んぼを目の前にして出てくる言葉が♪まるで弥生時代〜ってどうなんだろう。「江戸時代〜」とか「明治以前」ぐらいだろ?弥生時代とか言われてイメージする風景って全然別 なんだけど。竪穴式住居が佐賀県では点在しているとでもいうのだろうか?石斧で稲刈りしいるのだろうか?こんな景色が佐賀では普通 だとでもいうのだろうか?

 佐賀特有のことはあまり歌われず、北陸や山陰、東北あたりに比べたら全然ライトな田舎事情が歌われる(せいぜい柏程度)。最後のオチでは「○○も佐賀、(佐賀出身であることを)公表するな」と、いつの間にか佐賀応援側にひるがえっていて、「いままでのツッコミは郷土愛あってのことです」というハートウォーミングな雰囲気でしめる。でもって佐賀県知事から表彰されたらしい。

7位 異邦人 ZARD    

 あと、山口百恵の曲とか、沢田研二の曲とかね。B`Zのギタリストがプロデュースしたヤツ。
 問題は選曲のセンスが徹底して悪いわけではないということ。っていうか、こういう選曲ってセンスが普通 にセンスがいい人もしそうである。だからこそ出来上がった曲群はいつものBEING系楽曲よりさらにセンス悪さに拍車がかかってしまうという不思議さよ。まさにセンス悪の極限いままで、カラオケで「異邦人」歌っていた人のうち半分はもうこれからは恥ずかしくて歌えない。
 しかし、Dr.エクアドルはセンス悪万歳という立場なのだ。ダサいもの大好きなのだ。では、これらを認めるべきか。
 本当はそうなのだが、そこまで出来ないところに自分の限界を感じてしまうね。5年後10年後だったらほほえましい気持ちで振り返ることも出来るかも知れない。でも、今は出来ない。笑えない。センスの悪い物を支持すると言っても今の時点では限界があるのだ。
 こういった曲をほほえましい気持ちで許容できる人間になれたとき、私は目指している境地に達したと言えるだろう。すなわち、人生に起こる全ての事象を、世界で起こるあらゆる事象をまるごと無条件で肯定できる境地に。究極のおおらかさを手にした状態に。その境地とはもはや悟りだ。涅槃の不退転だ。お釈迦様もびっくりだね。
 
この曲を聴いて怒りがこみ上げてくるうちはまだまだ修行が甘いと思ってしまう。悟り切れてないのだ。
 今の時点ではむしろ逆だったらと思ってしまう。むしろ久保田早紀がZARDをカバーすべきだ。山口百恵がB`Zをカバーすべきだ。そっちの方が笑えるし、まだ許せる。

8位 掌/くるみ Mr.children

 いるのかいないのか分からないまま忘れた頃にヒットを飛ばし、そのたびごと「本格活動再開」の話題が持ち上がるミスチル。そしてまたいなくなる。忘れた頃またヒット出す。その繰り返し。全盛期は過ぎたけど年一曲はヒットとばすね。ファンが根強いんだね。ファンって男女問わず至る所にいそうなんだけど。私の交際範囲には1人もいない。私は例えばファンタスティック・プラスティック・マシーン聴いてる人とは絶対友達になれないが、そこまでマニアックにモードを追求しているわけでもなく、それでいて浜崎あゆみとか聴いてる人をバカにしてそうな中途半端なプライド感がイヤ。

9位 タンポポの歌 THEアルフィー 

 アルフィーを認められないのも「異邦人」のコメントと同様、修行が足りないのだ。でも、もうすぐ一回りするかも。アルフィーを許す日は近い。

10位 恋する二人 大瀧詠一

 「東京ラブシネマ」というコケたドラマ(月9としては珍しい捨て企画)の主題歌だが、何故か少しだけ売れた。ところで週刊モーニング誌にはわたせせいぞう氏の連載がいまだにある。しかもカラーで。漫画誌買うとはじからはじまで一応すべてのマンガに目を通 すが、そこだけさすがに読まない。しかし、連載があるってことは「わたせせいぞうっていいよなあ」って思っている人がまだまだ世の中にいっぱいいるってことだ。そんなとりとめもない思いをめぐらさせてくれる作品。

 そんなわけでワーストをあげてみたが、今年売れたトップクラスのアーティスト、楽曲を殆ど網羅してしまった気がする。今年はJポップ不毛の年だったのだろうか?

 これではまるでJポップが嫌いな人だと思われそうなので、次回はちゃんとベスト10やります。でも、アップするの年明けになるだろうなあ。


 


Dr.エクアドルのJ-POP大好き目次へもどる。