no.97 悪評万歳! (04.12.26)
ない!見つからない!MOVEの掲示板に書かれていた筈の俺の悪口が!このコラムへの非難が!今回のテーマにしようとしていたのに!重大なことを忘れていた!そう、掲示板は古くなると消滅するのだ。
と、いうことでかつて俺が書いたコラム「ダメテクノ」にむかついたMOVEファンの書き込みを偶然発見し、ヒップホップファンに怒られたお次はテクノファンに怒られるというのを書こうと思ってたんだが、どうも流されてしまったらしい。
このコラムには批評がない。MOTSUはいい人だ。筆者はテクノのこと何も知らない。
等、アツくもツッコミ甲斐のありそうなことがいくつも書かれていて、楽しみにしてたのに!ちなみに批評なんてたいそうなモノを展開している意識は全くないよ。そもそも大衆娯楽文化に批評などいらないだろ?moveに批評が必要か?moveに批評あるいは仮死の祭典が必要か?音楽史的記憶に言及して欲しいか?そんな風に書きつづっていきたかったんだが、消滅した今となってはねえ。
しょうがないので今年のベスト10ワースト10の編纂にでもとりかかるとしようか?いやいやそれではこのネガティブな評価と対決したいモードが収まりません。そういうわけで、google、 yahooを駆使してネガティブ評価に出会う旅へと発つことにしよう。
●その1、一青窈
おやおや、一青窈のファンサイトからリンクされてるぞ!http://www.infosakyu.ne.jp/~sappan/hitoto-yo.link.htm
http://www.infosakyu.ne.jp/~sappan/hitoto-yo.keijiban.log9.htm
何で?ひょっとして裸足系つながり?他劇団の人が当劇団に客演、見学に来ると、裸足で稽古していることに衝撃を受けるらしい。ちなみに舞台上でも靴や靴下履いてる人はあまりいない。我々もまた裸足系なのだ。ところで大駱駝艦の稽古場行ったら男衆がとりあえずパンツ一丁になることに今度はこちらが衝撃を受けた。上には上がいる物だ。そういうわけで大駱駝艦、ゴキコン、一青窈は裸足系つながりって・・・意味合い違うじゃん、180度位 !
彼女について何書いたっけ?そうだ。「癒し系の分際で」だ。結構非道いこと書いたな。でも、リンクのコメントは
「フォントを使い面白い仕上がりに」
いいのか?それで。で、掲示板より
なんかサーフィングしていると、一青窈の記事ってたくさんありますよね。 日記に書いている人おおいし。また、おもろいサイトがあったら紹介させていただきます。 Dr.エクアドルさんの文章は「ファンがいいにくい」ことをしっかりと代弁してくれて、 すっきりしますよね。歌詞がわからなくて思考停止に陥るとか、同人誌キャラとか 笑いました。
なんて心が広いんだ!一青窈ファンは!コケにされても愛で返す!その心は美しすぎる!さすがとしか言いようがない!
風俗に行っりもせず、人を殺したいと思ったこともなく、万引きも青色申告による税のちょろまかしももスピード違反も言わずもがな、歩きタバコは以ての外、ホラー映画も観ないし、有機農法以外の野菜は食べない、そんなピュアな人たちなんだろうね。
汝の敵を愛せといい、右の頬をぶたれたらい左の頬を出せというイエス様の教えをキリスト教徒以上に実践してみせたあなた方は間違いなく天国へ行けます。
ちょっとワタクシ反省しかけてます。こんな強烈にピュアすぎる人たちに向かって「分際」とか言って、非道かったかなと。そういうわけで皆さん、Dr.エクアドルを黙らせたかったら誉めて返せ!ってことですな。
●その2、右翼
国立でむぱ研究所櫻分室というとこで小林よしのり(=つくる会)と本宮ひろ志について書いたやつ「ジャンプ出身愛国者バトル」がリンク&引用されている。結構大量 に引用されているが、コメントはない。
どういうスタンスのコラム(日記?)なのかざっと見通 してみたが、ざっと見通すだけだと引用だらけで判然としない。だが、「櫻分室」の「櫻」ってあたりが匂う。愛国者の香が。他のコメントも詳細に見るとどうやら「左翼的てむぱを晒している」ということらしい。すなわち私のコラムが「左翼」かつ「キチガイ」だと認定されたようだ。
うん。別に反論ないなあ。いや、積極的に「私は左翼でキチガイです」と言うつもりもないけど。どうせ戦前なら非国民と呼ばれるような活動してるのは間違いないし。だったら愛国者の方々には常軌を逸した言動に映るだろ?言論の自由な時代に生まれてよかったな。ただ、この言動のまま下手に売れたりするとケンペーくんみたいな格好した人にいきなり路上で斬りつけられたりするんだろうね。話せば分かるなんて人たちじゃないからね。「死ね、この非国民」とか言われてね。言ってる本人が日本国籍じゃなかったりしてね(実はそういうことが多いらしい)。とにかく売れてなくてよかった!
●その3、J文学
Authorrization Requiredなるサイトからのリンク。トップページの印象はというと・・・餃子!
昔天然ボケの知り合いがいて、天然ボケのくせにファッション系の仕事していて、活躍の場は結構スカしたフィールドだった。で、そいつが「雑誌に載ったの」みたいな話してて「どんな雑誌?」って訊くと「うん、なんかカッコイイ系・・・餃子!」と答え、カッコイイ系で、餃子・・・?と周囲を呆気にとらせたそんなエピソードを思い出させるものだ。
回りくどくてすいません。餃子じゃなくて骰子(ダイス)だったってオチです。まあそんなサイバーでハイパーで岡崎京子大好き人間ばかり集まってそうな、すなわち敵としかいいようのないサイトのようであるが、当コラムへのリンクは阿部和重関連ということらしい。コメントには
J文学を叩く毒ページ
とある。確かに毒づいてたな、J文学に。阿部和重氏は山形という東北にして裏日本という泥臭さの極北みたいな場所に生誕して、「渋谷系文学」なる言葉を誕生させ、アンアン読者をも嘲笑(当コラム「山形vs福島」を参照)に至るという強力な上昇力の持ち主だ。そう、このサイトは阿部和重のファンサイトでもあるのだ。こういうサイトを作る人はセンスの洗練どころか、頭脳もさぞかし優秀だろうから本気になって反論してきたらDr.エクアドルなんぞひとたまりもなく、
J文学は死ねなんて言ってたけど、真に死ぬべきは俺の方だったのか!
なんて当たり前の事実に今さら直面 して凹んでしまいそうだが、そんなこともせず、リンクだけですんでるなんてやさしいっすね。
そんなわけでいろいろ当コラムに言及、リンクしている敵と思われるサイトをいろいろ見てみたが、本気で怒ってるサイトはないようだ。
まあ、掲示板なんぞはどんどん書かれては消えていくから、今はたまたまそういう時期ってことなのかも知れない。まあ、楽しませるために書いてるわけで怒らせるために書いてるわけじゃないからそれでいいんだけどね。いいことだ。
っていうか、みんなやさしいね。本当にそれでいいのかい?