no.98 次はヒロミ、お前の番だ (04.01.12)
年とったなあと、我ながら思うのは、TVを観てて
こいつ何で出てんだ。誰が支持してんだ。支持者丸ごとぶっ殺してえ。
などと怒りに震えることがなくなったこと。丸くなったもんだ、我ながら。
でも、 年を重ねたせいではなく、もしかしたら時代のせいかもしれない。これを読んでる人は私より10以上若い人も多いかも知れないが、TVとかみてある特定のタレントを見かけるだけで気分が悪くなったりするかい?雑誌等のメディアやらネットやら見ててもそんなギスギスしたコメント出会わない。
いや、普通
出会わないでしょ。そんなの。
と君は言うだろうか? ところが80年代だとそうでもないんだな。さすがに「殺せ」はないけど。
愛川欽也、コイツなんとかしくれ。
とか、
「巨泉のこんなものいらない」ってお前がいらねえよ
とかそういうのいっぱいあったなあ。まあ、極楽TVなるエッセイ本で愛川欽也への怒りを数ページに渡って書きつづったのは幸福の科学入信以前の景山民夫であり、巨泉に関して「いらねえよ」ってTV番組で発言したのはいとうせいこうで、俺からすればおまえらこそいらねえよって感じで、そういう怒りと憎しみ、嫌悪が
「リゾーム」のように混線していたのが80年代といえよう(本当か)。
で、この長い前フリが何なのかというと、結局言いたいのは、80年代より永きに渡ってTVから消えて欲しいと思っていたタレントが何人もいたわけだが、そのうち俺にとって3大消えて欲しいタレントの2人が島田紳介と田代まさしだったのだ。で、2004年にこの2人のタレント生命を脅かすような事件が起こったわけだが、もう本当に嫌だった時代が終わったので今更余り嬉しくないなあってことだ。たわいもない子ネタでごめんね。正月早々。
しかし、彼らが起こした事件(犯罪)の内容をみると、島田紳介−暴力、田代まさし−薬とエロで、まさに彼らのルックスそのまんま。
人間は思ったより見かけどおりなんだねってのが感じられて興味深い。特に島田紳介は90年以降ニュースやら法律やら教養、文化系への進出がめざましく、普通
だとタレントってのはルックスもそれに応じてそれっぽい雰囲気を帯びてくるものなのに、一向にそういう気配がなく、いつまで経っても顔から凶暴性が抜けないことにとまどってる視聴者も多かったはずで、今回の事件で「やっぱり(素の部分はやはりヤンキー時代のまま。隠してただけ)」と納得した人が殆どだろう。田代まさしに関してはいわずもがな。どう見てもそういう顔である。盗撮事件の時から被害者がかわいそうという気持ちより余りに分かりやすくて笑える気持ちの方が勝ってしまい、応援したい衝動に駆られるくらいで、田代まさしが嫌いだという思いも次第に薄らいでいったのである。
さて、ここでタイトルへとつながるのだが、そう、長期に渡って嫌いだった3大タレントのもう1人はヒロミである。さて、ヒロミはどんな犯罪がお似合いだろうか?
今年どんな事件を起こしてくれるのだろうか?詐欺とかかな。うーん、あまり犯罪顔じゃないなあ。
で、ヒロミにしても10年前感じてたほどの強烈な嫌悪感をもう持ってないわけで、まあいようがいまいがどっちでもいいんだろうけどね。ちなみに今現在の気分で一番気になるタレントを強いて挙げるなら飯島愛かねえ。殺意なんてもちろん抱かないけど、何であんなに威張ってるのか、威張れるのか気になる。毒舌芸なんて評してたのもどっかで聞いたけど、毒舌っちゃあ毒舌だろうけど、「そうそう、それを言って欲しかった」みたいな鋭さ一切ないから単に威張ってるようにしか見えないねえ。実際誰も刃向かえないほど偉くなったのかも。芸能界でのポジショニングって視聴者からの反響だけできまるもんじゃないだろう。才能、人脈(派閥)、運の他に宗教やセックスも武器になる世界だ。どんなうまいことやってああいうポジション得ているのか気になる。