Dr.エクアドルのJ-POP大好き目次へもどる。


no.103 マイヤヒー モナー そして木村貴志 (05.9.21

 マイヤヒーのブームってとっくに終わったと思っていたら、今が渦中だったの?

 街を歩いていると、ものすごい装飾のピンク色の選挙カーみたいなのが「♪マイヤヒ〜」とか流しながらねり歩いている。あ、車はねり歩かないか。でかでかと「恋のマイアヒー」と書いてある。なんだこのキャンペーン。

 どうやらネットで話題に(去年の今頃)→スマップの番組で使われる→エイベックスが売り出す、こんな流れになってるようで、とっくに終わったと思っていたマイヤヒーブームが、終わってなくて今が旬らしい。まえけんとかいうあややものまね芸人によるカバーもオリコン20位 以内に食い込んでいるようだ。ところでこういう時つい「喰」って漢字を使いたくなるけどこれってどういうかっこのつけかたなんだろうね。呉智英センセイに怒られるゾ!

 それにしても例によってスマップとかジャニーズとかの対応って早いな。あの事務所のああいう着眼点のよさって嫌い

この曲ヨーロッパで大ヒットらしいが、ダフト・パンクのレトロ感のさらに上を行きすぎて単にアナクロなサウンドになり果 ててしまったこの音をテクノの本場ヨーロッパでまさか額面通りかっこいいと受け取られてるわけじゃないだろうな。サウンドばかりか、本人達のルックスもPVとかも本気か?と思えるシロモノだ。確信犯?日本での受け取られ方は、ダメな前時代的なかっこつけかたが帰ってキッチュでバカっぽくてカワイイ〜って感じだろうが、向こうでも当然そうなんだろうな?本人達も狙ってるのだろうか?

 フラッシュは、モナーのやつもいいがデブのおじさんが踊り狂うやつも 好きです。

 さて、本題ののま猫問題の話だ。といってももういろんなところで語られていることだからここで詳細を述べるつもりもないんだが、一応概略だけでも触れとくと

2ちゃんねらーがモナーとかAAでおもしろ空耳フラッシュを製作それをエイベックスがPVに採用エイベックスがモナーそっくりののま猫グッズを発売。

 つまり、AAという誰が作ったのか分からないから誰でも使い放題という著作権無用のアナーキーな新文化にエイベックスという大手企業が参入して荒らし始めたということだ。

 それにしてもこのキャラってもともとは「逝ってよし」の返しで「オマエモナー」と答える、いわば殺意表明キャラだよな。「電車男」にも感じるが2ちゃん的なものがオーバーグラウンドな他メディアに吸い上げられることで毒、怪しさ、悪意、アナーキーさを失っていくような気がする。個人的には2ちゃんのアツくてどうでもいい口論バトルを読みふけって明け方を迎える時代は過ぎ去ってしまっているので別 にいいけど。

 当然今回の件でエイベックスは2ちゃんねらー他、ネット文化に思い入れている人達などから大反発食らいまくってるわけだが、反発のコメントを出しているのは名もない引きこもり、ニートくんばかりだろ。おまいら不買運動の展開とか呼びかけてるけどもともとエイベックスなんか買わないタイプだろ。なんて思ってしまうが、実はそうでもなく、こんなサイトもある。

http://blog.livedoor.jp/dubbybudda/(リンクされない。なんで?)

 「誰がモナーを殺したか」というタイトルでエイベックスの企業姿勢を激しく批判しているのは、なんと当コラムでも絶賛したこともある日本を代表するトランスクリエーター、我らがテクノアーティストMOVEの木村貴志氏である。で、この人エイベックス所属のアーティストで、こんなコメントしたため、ブログもエイベックスのサイトから追い出されてしまった。木村貴志、T−KOMUROに対抗してT−KIMURA。こういうタイプのアーティストって頭の中はジャニーズ系アイドルやあゆ、華原朋ちゃん並みにいつもお花畑。誰かに用意された状況を疑うことなんて絶対しない。問題意識なんて言葉聞いたことも言ったこともなくて実を言うと読み方すら知らない。とついイメージしてしまうが、違うんだねえ。顔に似合わず音楽に似合わずいろいろ考えているんだねえ。お見それしました。

 ああ、こんな風に書くと、今までバカにしてたのを少し見直したようにとれてしまうな。そうではない。実はちょっぴりがっかりしている。エンターテイナーにとって現状への異議申し立てなど屁の突っ張りにもならん。egg系コギャルやチャラい男どもをひたすら踊らせることに専念して欲しい。

 さて、以上で本題は終わりだが、有名人のブログって結構いっぱいあるんだね。十分メディアでの発言権与えられているのにまだ書くか。有名なのはアイドル?真鍋かをりのやつ。真鍋ちゃんはなんか親しみやすさっていうか、庶民的な感じっていうか、その辺の駅前とか歩いていて居酒屋の前とか通 りすがると一次会終えた大学生とかサラリーマンの一団がその後の動きを決めかねてたまっていて、そのなかに酔いもいい感じにまわって普段はたいして仲もよくない男子の肩に手を回して「イェーイ」とか叫んで弾けている女子とかいてそんな中にふつうに混じってそうな芸能人にあるまじきオーラのなさが受けているんだと思うけど、そんな彼女のキャラアピールにはブログなど格好の小道具ですな。

 あと、有名なのはインリン・オブ・ジョイトイですか?これはすごいですね。テロリストとか言ってるのは「そのぐらいアグレッシブなエロで皆様を挑発します」という比喩的表現だと思っていたら、マジだったんですね。本物のイデオロギスト(そんな言葉ないかも)だったんですね。ちなみに公式にはブッシュ死ねとまで書かれています。物騒ですね。芸能人が公式発言で「死ね」とか書いていいんでしょうか?

 

 


Dr.エクアドルのJ-POP大好き目次へもどる。